横田古代蓮園
慎ましやかにそっと開き、見事にサッと散る大輪の花、古代蓮
足立山の麓(ふもと)に広がる小倉北区霧ヶ丘の住宅地に横田古代蓮園(私有)がある。
花を愛する人と聞いてスマートな紳士を想像した。が想像は外れた。ガッシリした体格の失礼を承知で言わせていただければ、「武骨」なタイプのおじさんであった。
その花は夜のしじまがほんのり緩み、東の空が薄っすらと色を取り戻す頃、そっと開き始め、人々が忙しく動きだす午前10時頃、三分程花を開いたところで一旦閉じてしまうという。
翌朝、又光と共に開き始め八分咲きの美しい姿を見せて、昼には閉じ。
三日目、早朝から満開となり、その後少しずつ美しさに翳りを見せはじめ。
四日目、みごとに散る。

写真撮影 横田無縫
慎ましやかにそっと開き、見事にサッと散る大輪の花、古代蓮に魅せられたと言う横田氏は、書道家でもある。作品が、烏骨鶏卵を使ったカステラで評判になった『卵家』のサロンにあると聞き、帰りに寄ってみることにした。壁に大きな蘭亭序を題材にした作品が飾られていた。「横田先生に受け承っておりますよ、ごゆっくりどうぞ」と言われお茶を頂いた。電話一本、心憎い事をなさる方だ。
蓮の鉢には黒めだかが放されていた。ヤゴが育ち、カマキリも育つ。毛虫が葉を食べ、蜘蛛が巣を張る。ビオトープが構成させているのだ。
昨年は178鉢、6月初旬に咲き始め9月中旬まで次々に咲いた。毎年お盆15日は、花びらに蝋燭を燈して送り火をするという。外見とは裏腹な優しさと、切ないほどの男の美意識を持つ"九州の男"に久しぶりに会った気がした。
蓮園は花の咲いている間、無料開放されている。 香りが、えも言われぬと聞いては行かずにはおれない、今年は初夏が待ち遠しい。
- 横田古代蓮園: 小倉北区霧ヶ丘2-1-10 TEL 093-921-7592
- 卵家: TEL 0120-511-522 http://www.ranya.co.jp/
- 行田市古代蓮の里: http://www.ikiiki-zaidan.or.jp/kodaihasu/
- ※ 蘭亭序(らんていじょ)(Wikipediaより抜粋)
- 書聖・王羲之が書いた書道史上最も有名な書作品である。353年(永和9年)3月3日、蘭亭に会して曲水の宴が開かれた。その時に作られた詩集の序文の草稿が蘭亭序であり、後に何度も清書をしようと試みたが、草稿以上の出来栄えにならなかったと言い伝えられている。
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%AD%E4%BA%AD%E5%BA%8F
- ※ ビオトープ (Wikipediaより抜粋)
- 有機的に結びついた生物群。すなわち生物社会(一定の組み合わせの種によって構成される生物群集)の生息空間
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%97
北九州市小倉北区霧ヶ丘2-1-10
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平成20年4月25日
市民特派員: 上津役 幸惠
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